夏越の大祓 〜人形神事〜

 みなさま、こんにちは!
午後のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

現在の気温は28度。
今日も気温がぐんぐん上がっていますね!
冷たい飲み物が嬉しい時期です(^^)



社務所では、夏越の大祓に向けた準備が着々と進んでいます!
人形(ひとがた)の作業をしているのは権禰宜の瀬戸さん。
一枚ずつ丁寧に、神社の印を押していきます。
その数、三千枚!果てしないですね。



人の形をした「人形(ひとがた)」は、
私たちの心身の穢れを移す‘身代わり‘となるものです。

人形には、まず自分の氏名と年齢を書きます。
そして、息を大きく三回吹きかけ、
身体を(特に悪い所をしっかりと!)よくなでます。



この、みなさんの身代わりとなった人形は、
大祓当日、神前で祓い清められた後、
ご神火で焚きあげられます。
そして、その灰を川に流すのです。



古くから日本人は、自分に積もった罪や穢れは放っておくと
病気や不幸をもたらすと考えてきました。
そのため、宮中をはじめ全国の神社で半年に一度(6月と12月)
大祓いを行い心身の清浄を保ってきたのです。

たしかに、心の中にある悩みなどに一度区切りをつける良い機会かもしれません(^^)
夏越の大祓がみなさまにとって「心機一転」の出来事となるよう、
神職一同、一生懸命ご祈願しますよ!

残りの半年、みなさまが健やかに過ごすことができますように!




at 14:04, はやたに, 神社のいろは

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茅の輪くぐり

 みなさま、こんにちは!
今日から6月、水無月ですね。
いかがお過ごしでしょうか?
水無月の始まりにふさわしく、しとしとと雨が降っています。
水を蓄えた緑が、とても生き生きとしてみえます(^^)



さて、水無月というと―
「水無月の 夏越しの祓する人は 
            千歳の命延ぶといふなり」(拾遺集)

そうです!
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)が執り行われます。
この神事に欠かせないのが、「茅の輪(ちのわ)」。
昨日は神職が集まり、一日がかりで茅の輪を作りました。



山から大量の茅(かや)を刈って、大きな輪を作っていきます。

青々とした茅は、災いを除ける力があるとされています。
また、生命力の象徴として古くから神事に登場してきました。

茅を乗せた車の中は、緑の香りでいっぱいだったそうですよ(^^)



茅の輪は見栄えも大切!
権禰宜の森元さんが、慣れた手つきできれいに整えます。

茅の輪の作り方、大きさや形は、それぞれの神社で異なります。
車がくぐることができるほど大きい茅の輪もあるそうです。
この季節、茅の輪を見比べに色々な神社を参拝するのも良いですね(^^)



最後に宮司が茅の輪をお祓いしました。

茅の輪のくぐり方です。
社殿に向かって、まず左回り、次いで右回り、
さらに左回りにくぐり、社殿に進みます。
数字の8の字を横に書くように回ります。



夏越の大祓は、6月30日日曜日16時からです。
ぜひいらしてくださいね(^^)

at 16:56, はやたに, 神社の風景

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