遠く石州の地で

 みなさま、こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
今の気温は25度。風が吹くと気持ちが良いお天気です。

新緑がまぶしい季節、森林浴に行きたくなりますね(^^)
先日、御縁があって緑豊かな素敵な場所におじゃましました。



島根県浜田市の波佐地区です。
速谷神社から浜田自動車道を通って1時間40分。

実はこの地区には、速谷神社ととても縁がある神社があるのです。
その神社は、大きな大きな木に囲まれた場所にひっそりとあります。
木々の音や鳥のさえずりが気持ちよく響いていました。



神社の名前は、「速田神社」。

歴史は今から430年前にさかのぼります。
戦国時代の頃です。

安芸国の速谷神社は、毛利・尼子の戦いで社人が亡くなるという非常事態に陥りました。
そこで、残された娘とご神体を救おうと、
この地域に住む親戚が、戦火の中、速谷神社まで助けに来たのです。
親戚は社人の娘を抱いてこの地に戻り、
新たに祠を建てて速谷の神さまをお祀りしました。

この事実を記した文書が、
速田神社を代々守る「佐田家」に残っていたのです。



案内して下さったのは、
今も社を守り続けている佐田家の次男、佐田雅宏さん。
そして、この地域の歴史や習俗に詳しい最中山神社の山崎知行宮司です。


小高い山の中腹からひっそりと集落を見守ってきたお社。
周りには榊やゆずり葉が育ち、とても清浄な空気が流れていました。
とても大切にされているのが伝わってきました。



心を込めて、当社の宮司が榊をお供えしました。

どのような思いで逃れ、ここに辿り着いたのでしょうか。
社人の娘さんの気持ちを考えると、胸が熱くなります。



佐田さんに面白い伝承を聞きました。
「江戸時代、津和野藩の殿様は、
この神社の前を通る時は必ず駕籠を降りていたんですよ」

広島から離れた山の中で、
速谷の神さまは地元の人たちに愛され、篤く崇敬されてきたのですね(^^)


あらためて速谷の神さまに感謝し、
大切にお守りしなければと誓った出会いでした。

at 17:10, はやたに, 神社のいろは

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満点ママ

 みなさん、こんにちは!
お昼のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

今日は朝から日差しが強いですね!
空の色も一段と青く、気持ちが良いですよ(^^)



絶好のお出かけ日和の中、珍しいお客様がいらっしゃいました(^^)
テレビ新広島さんの人気番組「ひろしま満点ママ」ロケクルーのみなさんです。

“あの町へ駅んさい”というコーナーで、
今回は宮内串戸駅だそうです。

リポーターの森本久美子さんは、
太陽のように明るく素敵な方でしたよ♪



なぜ速谷神社が交通安全の神さまなのかや、
正しいお参りの仕方などをお話しました。

みなさんが乗られるロケ車のお祓いも行いました(^^)
色んな所に取材に行かれますから、
交通の安全をしっかりとお願いしましたよ!




放送は、5月15日(水) 9:50〜の予定です。
みなさん、ご覧くださいね(^^)

今日はすでに夏日となっている地域もあるようです。
水分をしっかりと補給して、
元気にお過ごし下さい!

at 12:19, はやたに, 神社の一日

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門の先には

 みなさま、こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
連休明け、お疲れは出ていませんか??
5月は気温差が大きくなる時期です。
無理をせず過ごしてくださいね(^^)



今日は風も穏やかであたたかいですね。
日差しがとってもまぶしく、暑いくらいです。
バイクでお参りにいらっしゃるみなさんは、
「ライダースジャケットが暑い!」と口ぐちにおっしゃっていましたよ。
ツーリングにはぴったりの季節ですね(^^)




さて、先日お参りにいらっしゃった方が、
速谷神社の楼門について尋ねてこられました。
「この地域(安芸国)で、
こういう形(写真下)の門は珍しいのではないでしょうか?」

職員一同、色々と思い巡らせた結果、「確かに…珍しいかもしれない!」



この楼門は、昭和58年に建てられました。

当時の速谷神社は「松宮」と呼ばれるほど、
参道にはたくさんの松が植えられていました。
しかし、マツクイムシによって松が枯れ、
参道を再整備する必要がありました。
その結果、楼門を含めた現在のような参道が誕生したのです。



当時の宮司は、理想の楼門を探すため全国の神社を訪ねたそうです。
そこで出会ったのが、熊本にある神社の楼門でした。

楼門は総檜白木造りで、二階にも畳のお部屋があります。
左右に神社を守る随神(ずいじん)像があり、「随神門」とも呼ばれています。



速谷神社では、社殿に進むまでに楼門を含めて3つの門をくぐります。
一の鳥居→楼門→神門です。

門をくぐる度に、少しだけ歩く速度を緩やかにしてみて下さい。
自然と心が整って、気持ち良くご神前に進むことができるんですよ(^^)


鳥居や神門は、神さまがいらっしゃる場所と私たちが住む場所を分ける意味があります。
鳥居を見ると神聖な気持ちになるのは、
無意識に、その先に神さまがいらっしゃると感じるからかもしれませんね(^^)












at 17:19, はやたに, 神社のいろは

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ゆっくり、じっくりと

 みなさま、こんにちは!
今日から五月、いかがお過ごしでしょうか?

今日は風が強いですね!
速谷神社の上空は雲が大急ぎで移動しています。
国旗が勢いよくはためいていますよ(^^)



今日は月のはじめ、朔日(ついたち)です。
大型連休真っただ中ですが、
みなさん、朝早くから朔日参りにいらっしゃっています。

月のはじめは、心をあらたにする絶好の機会です。
いつもより長く拝殿の前でお祈りをするという方も多いようです。



みなさんは、拝殿の前に進んだ時、どのようなことをお願いされますか?
家族の健康、夢の実現、恋愛成就…
さまざまですよね(^^)

宮司さんによると、お願いの仕方にはポイントがあるそうです。
まず、二礼します。そして自分の住所と名前を唱えます。
次に、神さまに日頃の感謝を奉告します。
さらに、今の自分がおかれている状況を伝えます。
そして、「このような願いがあるので、こういう努力をします」と唱えるそうです。
最後に二礼二拍手一礼をします。
こうしたお参りを続けることで、
自然と心が落ち着き、自分がするべきことが見えてくるとのこと。


参拝にいらっしゃったときは、ぜひ実践してみて下さいね(^^)
ゆっくり、のんびり、心をリフレッシュして、今月も頑張りましょうね!








at 17:00, はやたに, 神社のいろは

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