夏越の大祓 〜人形神事〜

 みなさま、こんにちは!
午後のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

現在の気温は28度。
今日も気温がぐんぐん上がっていますね!
冷たい飲み物が嬉しい時期です(^^)



社務所では、夏越の大祓に向けた準備が着々と進んでいます!
人形(ひとがた)の作業をしているのは権禰宜の瀬戸さん。
一枚ずつ丁寧に、神社の印を押していきます。
その数、三千枚!果てしないですね。



人の形をした「人形(ひとがた)」は、
私たちの心身の穢れを移す‘身代わり‘となるものです。

人形には、まず自分の氏名と年齢を書きます。
そして、息を大きく三回吹きかけ、
身体を(特に悪い所をしっかりと!)よくなでます。



この、みなさんの身代わりとなった人形は、
大祓当日、神前で祓い清められた後、
ご神火で焚きあげられます。
そして、その灰を川に流すのです。



古くから日本人は、自分に積もった罪や穢れは放っておくと
病気や不幸をもたらすと考えてきました。
そのため、宮中をはじめ全国の神社で半年に一度(6月と12月)
大祓いを行い心身の清浄を保ってきたのです。

たしかに、心の中にある悩みなどに一度区切りをつける良い機会かもしれません(^^)
夏越の大祓がみなさまにとって「心機一転」の出来事となるよう、
神職一同、一生懸命ご祈願しますよ!

残りの半年、みなさまが健やかに過ごすことができますように!




at 14:04, はやたに, 神社のいろは

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遠く石州の地で

 みなさま、こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
今の気温は25度。風が吹くと気持ちが良いお天気です。

新緑がまぶしい季節、森林浴に行きたくなりますね(^^)
先日、御縁があって緑豊かな素敵な場所におじゃましました。



島根県浜田市の波佐地区です。
速谷神社から浜田自動車道を通って1時間40分。

実はこの地区には、速谷神社ととても縁がある神社があるのです。
その神社は、大きな大きな木に囲まれた場所にひっそりとあります。
木々の音や鳥のさえずりが気持ちよく響いていました。



神社の名前は、「速田神社」。

歴史は今から430年前にさかのぼります。
戦国時代の頃です。

安芸国の速谷神社は、毛利・尼子の戦いで社人が亡くなるという非常事態に陥りました。
そこで、残された娘とご神体を救おうと、
この地域に住む親戚が、戦火の中、速谷神社まで助けに来たのです。
親戚は社人の娘を抱いてこの地に戻り、
新たに祠を建てて速谷の神さまをお祀りしました。

この事実を記した文書が、
速田神社を代々守る「佐田家」に残っていたのです。



案内して下さったのは、
今も社を守り続けている佐田家の次男、佐田雅宏さん。
そして、この地域の歴史や習俗に詳しい最中山神社の山崎知行宮司です。


小高い山の中腹からひっそりと集落を見守ってきたお社。
周りには榊やゆずり葉が育ち、とても清浄な空気が流れていました。
とても大切にされているのが伝わってきました。



心を込めて、当社の宮司が榊をお供えしました。

どのような思いで逃れ、ここに辿り着いたのでしょうか。
社人の娘さんの気持ちを考えると、胸が熱くなります。



佐田さんに面白い伝承を聞きました。
「江戸時代、津和野藩の殿様は、
この神社の前を通る時は必ず駕籠を降りていたんですよ」

広島から離れた山の中で、
速谷の神さまは地元の人たちに愛され、篤く崇敬されてきたのですね(^^)


あらためて速谷の神さまに感謝し、
大切にお守りしなければと誓った出会いでした。

at 17:10, はやたに, 神社のいろは

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門の先には

 みなさま、こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
連休明け、お疲れは出ていませんか??
5月は気温差が大きくなる時期です。
無理をせず過ごしてくださいね(^^)



今日は風も穏やかであたたかいですね。
日差しがとってもまぶしく、暑いくらいです。
バイクでお参りにいらっしゃるみなさんは、
「ライダースジャケットが暑い!」と口ぐちにおっしゃっていましたよ。
ツーリングにはぴったりの季節ですね(^^)




さて、先日お参りにいらっしゃった方が、
速谷神社の楼門について尋ねてこられました。
「この地域(安芸国)で、
こういう形(写真下)の門は珍しいのではないでしょうか?」

職員一同、色々と思い巡らせた結果、「確かに…珍しいかもしれない!」



この楼門は、昭和58年に建てられました。

当時の速谷神社は「松宮」と呼ばれるほど、
参道にはたくさんの松が植えられていました。
しかし、マツクイムシによって松が枯れ、
参道を再整備する必要がありました。
その結果、楼門を含めた現在のような参道が誕生したのです。



当時の宮司は、理想の楼門を探すため全国の神社を訪ねたそうです。
そこで出会ったのが、熊本にある神社の楼門でした。

楼門は総檜白木造りで、二階にも畳のお部屋があります。
左右に神社を守る随神(ずいじん)像があり、「随神門」とも呼ばれています。



速谷神社では、社殿に進むまでに楼門を含めて3つの門をくぐります。
一の鳥居→楼門→神門です。

門をくぐる度に、少しだけ歩く速度を緩やかにしてみて下さい。
自然と心が整って、気持ち良くご神前に進むことができるんですよ(^^)


鳥居や神門は、神さまがいらっしゃる場所と私たちが住む場所を分ける意味があります。
鳥居を見ると神聖な気持ちになるのは、
無意識に、その先に神さまがいらっしゃると感じるからかもしれませんね(^^)












at 17:19, はやたに, 神社のいろは

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ゆっくり、じっくりと

 みなさま、こんにちは!
今日から五月、いかがお過ごしでしょうか?

今日は風が強いですね!
速谷神社の上空は雲が大急ぎで移動しています。
国旗が勢いよくはためいていますよ(^^)



今日は月のはじめ、朔日(ついたち)です。
大型連休真っただ中ですが、
みなさん、朝早くから朔日参りにいらっしゃっています。

月のはじめは、心をあらたにする絶好の機会です。
いつもより長く拝殿の前でお祈りをするという方も多いようです。



みなさんは、拝殿の前に進んだ時、どのようなことをお願いされますか?
家族の健康、夢の実現、恋愛成就…
さまざまですよね(^^)

宮司さんによると、お願いの仕方にはポイントがあるそうです。
まず、二礼します。そして自分の住所と名前を唱えます。
次に、神さまに日頃の感謝を奉告します。
さらに、今の自分がおかれている状況を伝えます。
そして、「このような願いがあるので、こういう努力をします」と唱えるそうです。
最後に二礼二拍手一礼をします。
こうしたお参りを続けることで、
自然と心が落ち着き、自分がするべきことが見えてくるとのこと。


参拝にいらっしゃったときは、ぜひ実践してみて下さいね(^^)
ゆっくり、のんびり、心をリフレッシュして、今月も頑張りましょうね!








at 17:00, はやたに, 神社のいろは

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地鎮祭

 みなさま、こんにちは!
午後のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

昨日の嵐とはうってかわって、穏やかな風が吹いています。
八重桜の花びらが、ひらひらと舞う様子がとても美しいです(^^)





今日は地元の小学校の入学式でした。
大きなランドセルを背負った一年生。
お兄ちゃんお姉ちゃんたちと元気に下校していましたよ(^^)
通学路では地域のボランティアの皆さんが見守って下さいます。
速谷神社の神さまも、にっこりと見守って下さっていますよ。
元気いっぱいの小学校生活を送って下さいね!



今日は大安です。
神社にお参りにいらっしゃる方だけでなく、
地鎮祭をされる方も多い日柄です!

地鎮祭に欠かせないのが、
権禰宜の瀬戸さんが持っている「神籬(ひもろぎ)」。
大きな榊(さかき)に御幣(ごへい)をつけたものです。




神籬(ひもろぎ)を地鎮祭の土地にたてて、
神さまに降りてきてもらいます。
このとき、神職が「オォォォー」とかけ声をかけます。
神さまが降りてこられることを知らせるのです。
このかけ声に驚かれる施主さんが多いんですよ(^^)

これから地鎮祭をされる方は、
ぜひ神職の祝詞やかけ声にも注目してみて下さいね!
わからないことがあれば、遠慮なく尋ねて下さいね(^^)






at 16:41, はやたに, 神社のいろは

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神宮暦

 みなさま、こんにちは!
午後のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

今朝は青空が広がりましたね!
午前10時頃の様子です。
極楽寺山山頂も、くっきりと美しく見えます(^^)



洗濯物もよく乾く一日になりそうだと思っていましたが…
この時間、厚い雲に覆われてきました。
風が少し冷たく感じます。

でも、近所の畑では半そでで農作業をされている方が多く、驚きます(^^)
今の時期は何を作付けされているのかなぁ?と、話していると…

宮司さんがある冊子を持ってきてくれました!



「平成25年 神宮暦」。
その日の暦が詳しく記されています。
例えば、今日4月4日(木)は、
先勝・かのえ・ね・月齢23.3・旧暦2月24日…
そのほかにも、月の出・月の入り・満潮・干潮時間などが載っています。

そして、「今月の農作業」という欄も!!!



今は、夏大豆やインゲン、トウモロコシの種を播く時期だそうです。
露地野菜では、メロンやカボチャ、スイカにキュウリ…
お米の苗代の準備も!

夏や秋の収穫に向けて、日々汗を流しているみなさん、
本当にご苦労様です!


どうか、農作物にとって恵まれたお天気が続きますように(^^)

at 15:09, はやたに, 神社のいろは

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こころをこめて

みなさま、こんばんは!
いかがお過ごしでしょうか?

今日は暖かい一日でしたね(^^)
半袖で農作業をされている方もいらっしゃいましたよ〜!
近くの畑では、ネギが空に向かって元気よく育っています。




狛犬さんも日光浴を楽しんでいる様子。
神職にとっても、白衣・袴で過ごしやすい季節がやってきました。
神社は風通しが良いので、装束はとっても寒いのです。



さて、今日は神職手作りのお守りをご紹介します。
まずこちら。
桃の木でつくられた厄除けのお守りです。
古くから、桃には魔除けの力があるといわれてきました。
古事記にも、桃の実で身を守ったお話が記されています。

一体ずつの手作りなので、たくさんの時間がかかりました。
奉製(=作る)した権禰宜の瀬戸さんです。



桃の木は、乾燥するととても硬くなってしまうため、
時間との勝負だったそうです。
一体一体、心をこめて削りました。

続いて、こちら。
宮司が奉製した交通安全のお守りです。
広島電鉄さんのバスや電車で目にされたことがあるのではないでしょうか(^^)



そのほかにも、神社には神職が手作りしているお守りや授与品が多くあります。
昔は全てが手作りだったお守り。
業者のみなさんにお願いすることが多くなった現在ですが、
受け継がれてきた伝統は、
しっかりと守っていかなければと感じています(^^)





at 19:58, はやたに, 神社のいろは

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縄文石器、発見!

 みなさま、こんにちは!
5月最後の一日、いかがお過ごしでしょうか(^^)

神社周辺では田植えもおわり、蛙が元気良く鳴いています。
最近、まとまった雨が降らないですね。
豪雨は困りますが、この季節、農業に雨は欠かせません。
蛙たちが「雨よふれ〜!」とお願いしているように聞こえます。


さて、昨日のブログでお伝えしました、こちらの正体…
正真正銘の石器でした!!



廿日市市教育委員会の方によると、この石器は、
およそ1万年前、縄文時代のもの。
長さは20cm余あり、とても精巧なつくりだそうです。

何に使われていたのかはわかりませんが、
枝の先に付けて使う「槍先形石器」ではないかとのことです。



速谷神社の境内では、これまでにも石器や土器が出土しています。

今回90年ぶりに見つかった石器は、
長年の風雨や境内の掃除によって、
地面が削られ現れたのではないかと思われます。



少なくとも1万年前から、
この土地には人が住み、生活をしていたということですね。
どんな思いでこの石器をつくっていたのでしょうか(^^)
一つの石器から、無限に想像が広がります。

人々の営みが1万年以上続いてきたこの地域が、
これからもずっと幸せであるといいなと感じる発見でした。

at 12:09, はやたに, 神社のいろは

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祭祀の厳修

 みなさま、こんにちは!
いかがおすごしでしょうか?

今日から3月ですね!
卒業式を迎えられたみなさん、おめでとうございます(^^)
素敵な新生活を過ごされますよう、お祈りしています!



午後から降り始めた雨も、今は小休止。
鳥たちが元気に鳴いています。
今日は朔日参り(月はじめのお参り)にいらっしゃる方が多いですよ(^^)


さて、今日から一か月間、速谷神社に新しい仲間が加わります!

大学3年生の春休みを利用して、
神社に実地研修にやってきた研修生です。

白い袴を穿いて真剣な面持ちです。
少し緊張していますね。



今日は、権禰宜の瀬戸さんと禰宜さんが指導をしました。
祝詞奏上(のりとそうじょう)や、
神饌献撤(しんせんけんてつ)などの作法です。
(神饌献撤とは、神さまにお供えを差し上げたり、お下げしたりすることです)


普段は優しい瀬戸さんと禰宜さんですが…
今日は少し声をかけ辛い雰囲気です(^^;)



それもそのはず。
祭式は、神さまに至誠を尽くすため、
ありとあらゆる動きに大切な意味があるからです。

例えば、礼の角度。
15度、45度、60度、90度と、4種類もあります。
また、足の出し方や祭具の取り方なども細かく定められています。



よく、「作法はどのくらいで身につくのですか?」と聞かれます。
神職のみなさんに聞いてみると、
「一生修行ですからね」とのこと。


「祭祀(さいし)の厳修は、神職の使命」という言葉があります。
何気なく動いているようにみえる神職の動きに、
ぜひ注目してみて下さいね!

at 16:45, はやたに, 神社のいろは

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速谷神社、発見!

 みなさまこんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
速谷神社上空は、青空が見えてきましたよ。
心地よい風も吹いています(^^)

突然ですが、今日は権禰宜の瀬戸さんからの報告です!



みなさんこんにちは!
今日は、嬉しい出会いをご紹介します。

先日、神社に一本の電話がかかってきました。

「私たちの集落に、速谷神社という神社があります。
みんなで守ってきた大切な神社です。
そちらの速谷神社さんと関係があるのかどうか調べていただけませんか」
という内容でした。

様々な文献を読み、資料を揃えてみると、
どうやら速谷神社の分社である可能性が高いという結論に達しました。

しかし、実際に訪れてみなければわかりません。



廿日市の速谷神社から車でおよそ1時間。
安芸太田町田吹木(たぶき)地区。
段々畑が広がる山間の集落に到着しました。

迎えて下さったのは、宮司の梶原さん(左)と
電話をしてくださった梅田さん(右)です。



安芸太田町の速谷神社では、社殿の改修のため、
あらためて神社の由緒を調べているところでした。
そこで、今回の疑問が浮かんだそうです。

由緒によると、この神社は
「速田(はやた)神社」と呼ばれていたそうです。



実は、私たちの速谷神社も、
中世以降に、「速田神社」と呼ばれていた時期がありました。

また、芸藩通志などを見ても、
速谷神社のご分霊を祀っている神社は、
「速田神社」と呼ばれるところが多くあります。

このことからも、安芸太田町の速谷神社さんは、
速谷神社の分社ではないかという結論に達しました。



速谷神社の分社は、
廿日市市だけでなく、大竹市、東広島市、
島根県浜田市や益田市などにあります。
しかし、安芸太田町に速谷神社があるとは
思いもよりませんでした。

様々な場所で速谷神社の神様を守っていただいているということを改めて感じました。

この出会いを大切に、
私たち神職もより一層神明奉仕に勤めていこうと思います。

ありがとうございました。


at 15:14, はやたに, 神社のいろは

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